Part 1
ある日、家の外を歩いていて、ふと空を見上げたとする。
すると、空に小さな光が一つ見える。
最初は、ああ、飛行機かな、そんなふうに思う。
でも、その次の瞬間、もう一つ光が現れる。
え、なにこれ、ってなる。
そして、ほんの一分もしないうちに、さらに六つか七つ、光が増えていく。
気づくと、その光たちは、きれいな三角形の形になっている。
一瞬、たくさんの飛行機が編隊を組んで飛んでいるのかな、と考える。
でも、よく見ると違う。
その光、動いていない。
流れてもいないし、近づいてもいない。
同じ場所に、ずっと止まっている。
そこで初めて、何かおかしいと気づく。
空に浮かんでいるそれは、点じゃない。
全体で見ると、とんでもなく大きい。
感覚的には、小さな街くらいのサイズがある。
この状況で、頭に浮かぶ言葉は一つだけになる。
宇宙人。
映画やドラマで何度も見てきた光景が、一気に頭をよぎる。
ああ、終わった、って思う。
宇宙人が地球に来た。
侵略が始まる。
もう助からない。
そう感じて、家族に電話をかけ始める人もいると思う。
最後に声を聞きたくなる。
最後に、ちゃんと話しておきたくなる。
でも、そのあとだ。
しばらくすると、あの光たちが、突然、消える。
一つずつじゃない。
一気に、全部、消える。
さっきまで確かに見えていたのに、空は元どおりになる。
何もなかったみたいに。
その瞬間、強烈な混乱がくる。
今のは何だったんだ。
自分は何を見たんだ。
本当に起きたことなのか。
でも、一つだけはっきりしている。
あの空にあったものは、人間が知っている技術じゃない。
人間が作ったものでもない。
そう感じる。
これが想像だったら、どれだけ楽か。
でも、想像じゃない。
これは実際に起きた出来事だ。
フェニックス・ライツ事件と呼ばれている。
しかも、この光景を見たのは、UFOマニアとか、特別な人たちだけじゃない。
何千人もの普通の市民が見ている。
その街に住んでいた有名人たちも、同じ空を見ている。
同じものを見ている。
フェニックス・ライツは、今でも解決されていない、世界最大級のUFO事件の一つだ。
この事件から、もう二十八年が経っている。
それなのに、今、この話をする人はほとんどいない。
まるで、最初からなかったことみたいに扱われている。
意図的に、忘れられている。
そう感じる人が多い。
ここで一つ、自然な疑問が出てくる。
なぜ、こんな大事件なのに、誰も深く話さないのか。
なぜ、テレビでも、学校でも、ほとんど触れられないのか。
誰かが、隠したいからじゃないのか。
何かを必死に隠そうとする行為そのものが、
それが本物だった証拠じゃないのか。
この事件について、本当のことを知っている人はいる。
でも、その人たちは、口を閉ざしている。
権力を持つ誰かから、話すな、と言われている。
もし話したら、何が起きるかわからない。
だから、真実は、誰かの胸の奥に埋められたままになる。
もしかしたら、その誰かは、今この動画を見ているかもしれない。
本当は話したい。
でも話せない。
自分の行動が監視されている気がして、怖くて動けない。
そんな状況かもしれない。
こういう出来事が積み重なって、
人類は、ある考えを受け入れるようになった。
いつか宇宙人が来る。
侵略される。
そして、すべてが終わる。
それが当たり前みたいに語られる。
でも、別の考え方もある。
もう来ている、という考えだ。
実はもう地球に来ていて、
私たちのすぐ近くにいる。
政府は、それをずっと隠してきた。
そう信じる人は、少なくない。
UFOや宇宙人についての話は、山ほどある。
でも、その中で、多くの人の頭に残る考えがある。
私たちは、一人じゃない。
地球は、私たちだけの場所じゃない。
ここで、さらに踏み込んだ話をする。
宇宙人がすでに地球にいる証拠がある、という話だ。
その理由を説明する前に、
多くの人が一度は見たことがある映像の話をする。
この映像は、公開された瞬間、世界中で広まった。
一気に、話題になった。
アメリカ海軍が公開した映像だ。
戦闘機に付いているカメラで撮影された。
撮影されたのは二〇〇四年。
でも、公開されたのは二〇一七年。
公開された瞬間、みんな言葉を失った。
理解が追いつかなかった。
映っているものは、
常識では説明できない動きをしていた。
テレビでも、ネットでも、SNSでも、
どこを見ても、この映像の話題だった。
でも、ここでまた疑問が出てくる。
二〇〇四年に撮られた映像が、なぜ十三年も経ってから出てきたのか。
実は、この映像、最初から政府が出したわけじゃない。
もっと前に、ネット上に流れていた。
あるUFO系のフォーラムに、
匿名で投稿された。
でも、そのときは、誰も信じなかった。
フェイクだと言われて、無視された。
その映像が撮られた場所は、
アメリカ海軍の空母、USSニミッツ周辺だった。
当時、そこでは通常の訓練が行われていた。
F18戦闘機も、何機も飛んでいた。
そのとき、海軍は新しいレーダーをテストしていた。
そこで、異変が起きる。
レーダーに、五つか六つの点が映った。
しかも、とんでもないスピードで動いている。
あまりにもおかしい。
だから最初は、レーダーの故障だと思われた。
新しい機械だし、誤作動だろう、と。
そう判断された。
でも、調整して、もう一度動かすと、
同じ点が、もっとはっきり映った。
つまり、その物体は、最初からそこにいた。
レーダーの問題じゃなかった。
その点は、高度八万フィートにいたかと思うと、
一瞬で、海面近くまで落ちてくる。
数秒でだ。
ありえない動きだ。
ちなみに、旅客機が飛ぶ高さは、三万六千フィートくらいだ。
それより、はるかに上から、はるかに下まで、一瞬で移動する。
これを見て、海軍の人たちは、言葉を失った。
物理のルールが通用していなかった。
この正体不明の物体は、
長時間にわたって観測された。
高速カメラで見ても、白い点にしか見えない。
それほど速かった。
しかも、飛びながら、急に止まる。
空中で、そのまま止まる。
そして、また急加速する。
そんな動きを繰り返していた。
十一月十四日、通常訓練中に、
二機のF18が現場に向かう。
そのとき、パイロットたちは、
まだ詳しい情報を知らされていなかった。
現場に着いたとき、
一人のパイロットが、海を見て異変に気づく。
海の一部が、沸騰しているように見えた。
本当に、水が煮え立っているように見えた。
ここで、話はさらにおかしな方向に進んでいく。