戦争に勝つより、家に帰る方が難しい時がある。
戦争なら敵は目の前にいる。でも神々が敵になった時、海も嵐も夢さえも全部、死に変わる。
紀元前8世紀ごろ、ギリシャの詩人ホメロスが書いた物語がある。何世紀も語り継がれてきた伝説だ。
これは、オデュッセウスっていう戦士の話。
ギリシャとトロイアの間で、恐ろしい戦争が起きた。トロイア戦争って呼ばれてる。
トロイアの王子パリスが、スパルタの王妃ヘレンを誘拐した。それが戦争の理由になった。
オデュッセウスはスパルタ側で戦った。10年が過ぎた。何百万もの兵士が死んだけど、トロイアの城壁は落ちなかった。
そこでオデュッセウスが策略を考えた。トロイの木馬だ。
巨大な木馬を作って、ギリシャ軍は負けたふりをして、それを贈り物としてトロイアに渡した。
トロイアの人々は勝利の象徴だと思って、木馬を城の中に入れた。
夜になって、中に隠れてたギリシャ兵が出てきて、トロイアを焼き尽くした。戦争はやっと終わった。
この話は有名な本『イリアス』に出てくる。映画『トロイ』の元になった物語だ。
それに、クリストファー・ノーラン監督の新作映画『オデュッセイア』が、この物語をもっと壮大に描く予定なんだ。
でも、これはオデュッセウスの物語の始まりに過ぎなかった。
こんなに長い時間が経って、彼はやっと家に帰りたかった。故郷イタカには、妻のペネロペと息子のテレマコスが待ってた。
でも彼はまだ知らなかった。本当の戦いはこれからだって。
今、オデュッセイアって呼ばれてる旅が、ここから始まる。
トロイア戦争が終わって、オデュッセウスは12隻の船でイタカに向かって出発した。
数日後、トラキアのイスマロスの海岸に着いた。そこでキコネス族が襲ってきた。
オデュッセウスは戦った。街を略奪したけど、アポロンの神官マロンとその家族は殺さなかった。
そのお礼に、マロン本人がオデュッセウスの船まで来て、マロンのワインが入った革袋をくれた。
このワインはめちゃくちゃ純粋で、とんでもなく強かった。神々でさえ、飲んだら意識を失うほどだった。
兵士たちが略奪に夢中になりすぎて、残ったキコネス族が反撃してきた。たくさんの兵士が殺された。
オデュッセウスはすぐに撤退を命じて、船に戻った。
出発して数日後、もうすぐイタカに着くって時に、恐ろしい嵐が起きた。
嵐は9日間、船を海の上で投げ飛ばし続けた。
最終的に、艦隊は不思議な島にたどり着いた。ロトスを食べる人々の土地だ。
そこにいた変な人たちは、穏やかで優しかった。オデュッセウスの部下に、蓮の花みたいな花をくれた。
食べた瞬間、彼らは全部忘れ始めた。家族も、故郷イタカも、帰る理由さえも。
ただその島にずっといたいって思うだけになった。
でもオデュッセウスは無理やり彼らを船に戻して、旅を続けた。
夜の暗闇の中、オデュッセウスと仲間たちは、キュクロプスっていう一つ目の巨人が住む謎の島に上陸した。
もう食料はほとんどなくなってて、水も少なかった。
オデュッセウスは信頼できる12人の戦士を連れて、大きな洞窟に近づいた。
中には羊、チーズ、ミルクの瓶があった。羊飼いの家みたいだった。
疲れて腹を空かせた兵士たちは、何も考えずに食べ始めた。
突然、外から重い足音が聞こえた。
海の神ポセイドンの息子、キュクロプスのポリュペモスが洞窟に入ってきた。
巨大な怪物で、洞窟の入り口を巨大な石で塞いで、怒って兵士2人を掴んで、生きたまま食べた。
オデュッセウスは懇願したけど、ポリュペモスは聞かなかった。
次の日、また2人食べられた。
オデュッセウスは気づいた。何かしなければ、誰も生き残れないって。
彼は計画を立てた。
マロンからもらった強いワインを取り出して、キュクロプスに差し出した。
ポリュペモスがそれを飲んだ瞬間、酔っ払って、オデュッセウスに名前を聞いた。
オデュッセウスは賢く答えた。「俺の名前は、Nobody、誰でもないだ。」
キュクロプスはすぐに深い眠りに落ちた。
オデュッセウスと仲間たちは、大きな木の槍を火で熱して、ポリュペモスのたった一つの目に突き刺した。
ポリュペモスは痛みで叫んだ。「Nobody が俺を殺してる!」
外にいた他のキュクロプスたちが叫んだ。「誰でもないが殺してるなら、俺たちに何ができる?」
そしてみんな帰っていった。
オデュッセウスは彼を殺さなかった。洞窟の入り口を塞いでる重い石を動かせるのは、ポリュペモスだけだったから。
次の朝、ポリュペモスが羊を外に出す時、オデュッセウスと仲間たちは羊のお腹の下にしがみついて逃げた。
船に着いた時、オデュッセウスは誇らしげに叫んだ。「俺はオデュッセウス、イタカの王だ!」
怒ったポリュペモスは、父親のポセイドンに祈った。
「父よ、俺はあなたに忠実に仕えてきました。もし俺があなたを喜ばせたことがあるなら、この祈りを聞いてください。」
「あのオデュッセウスって男が、絶対に家に帰れないようにしてください。」
「もし運命が彼を帰すなら、何年も遅れて、仲間を全員失って、体も心もボロボロになって、痛みと悲しみと孤独の中で帰るようにしてください。」
その瞬間から、海そのものがオデュッセウスの敵になった。
—
少しだけ救いがあった。風の神アイオロスの島に着いた時だ。
アイオロスはオデュッセウスに、革の袋をくれた。中には荒れ狂う風が全部入ってて、優しいそよ風だけを残して、イタカまで真っ直ぐ行けるようにしてくれた。
でもイタカが近づいた時、船員たちは袋の中に金と銀が入ってると疑った。
彼らは袋を開けた。
全ての風が逃げ出した。
また、船は嵐の中に投げ出された。
風は彼らを別の恐ろしい島に運んだ。人食い巨人、ライストリュゴネス族が住む場所だ。
彼らは巨大な岩で、オデュッセウスの船11隻を破壊した。
生き残ったのはたった1隻だけ。オデュッセウス自身が乗ってた船だ。
残った仲間たちと、オデュッセウスは魔女キルケの島にたどり着いた。
危険を警戒して、オデュッセウスは何人かの部下を先に探索に送った。
彼らは美しい家を見つけた。そこには魅力的な女性が住んでた。
彼女は美味しい食事を出してくれた。
みんな食べた。エウリュロコスだけは、何か怪しいと感じて食べなかった。
食べ物には魔法がかかってた。食べた瞬間、彼らは豚に変えられた。
エウリュロコスは走って戻って、オデュッセウスに報告した。
キルケの家に向かう途中、オデュッセウスは神ヘルメスに出会った。ヘルメスはモリュっていう草をくれた。これがキルケの魔法から守ってくれる。
オデュッセウスが食べ物を食べても、何も起きなかった。
彼は剣を抜いて、キルケに仲間を人間に戻すよう要求した。
彼女は従った。
オデュッセウスと仲間たちは、キルケの島に1年間滞在した。でも、イタカのことは忘れなかった。
出発する準備をした時、キルケは言った。旅を続ける前に、冥界に行って、予言者テイレシアスの導きを求めなければならないって。
彼らは再び船出して、死者の国に着いた。永遠の霧と闇の土地だ。
彼らは生贄を捧げた。血が地面に染み込むと、さまよう魂たちが現れた。
テイレシアスの霊は警告した。ポセイドンの怒りはまだ消えてない。彼らはセイレーン、スキュラ、カリュブディスに直面するって。
それに、太陽神ヘリオスの神聖な牛には絶対に触れるなって警告した。
翌朝、彼らは甘い歌声を聞いた。セイレーンだ。
オデュッセウスは部下に耳を蝋で塞ぐよう命じて、自分自身を船のマストに縛りつけた。
セイレーンの歌は彼を狂わせた。縄を解くように懇願したけど、部下は彼の声が聞こえなかった。
彼らは生き延びた。
それから本当の試練が来た。スキュラとカリュブディスだ。
スキュラは6つの頭を持つ怪物で、船が通る時に6人の男を掴んで食べた。
オデュッセウスには何もできなかった。
その後、彼らはトリナキアに着いた。ヘリオスの島だ。
警告を受けてたのに、嵐と飢えの中で、何人かの部下がオデュッセウスが眠ってる間に、神聖な牛を殺した。
ヘリオスは激怒した。
ゼウスが船に雷を落とした。船は破壊された。
全員が死んだ。
オデュッセウスだけが生き残った。
彼は何日も漂流して、オギュギアっていう島にたどり着いた。ニンフのカリュプソが住む場所だ。
彼女は彼を救って、世話をして、7年間そこに留めた。
彼女は結婚と不死を提供した。
でもオデュッセウスはただイタカに帰りたかった。
最終的に、ゼウスはヘルメスに彼を解放するよう命じた。
カリュプソは彼を行かせた。
また海に出た時、ポセイドンは別の嵐を起こした。オデュッセウスの筏は壊れた。
海の女神イノが魔法のベールで彼を救った。
何日も経って、彼はパイアキアにたどり着いた。
王女ナウシカアが彼を見つけて、宮殿に連れて行った。
王は彼の話を聞いて、彼を家に送ってくれた。
オデュッセウスはイタカに帰った。でも全てが変わってた。
女神アテナが彼を老いた乞食に変装させた。
求婚者たちが彼の宮殿を占領して、ペネロペに結婚するよう圧力をかけてた。
ペネロペは彼らを遅らせてた。昼間は織物を織って、夜にそれをほどいてた。
ついに、彼女はコンテストを発表した。オデュッセウスの弓に弦を張って、的に当てられた者が、自分と結婚できるって。
誰も成功しなかった。
乞食が前に出た。
オデュッセウスは簡単に弓に弦を張って、的を射た。
それから彼は正体を明かした。
息子テレマコスと一緒に、全ての求婚者を殺した。
ペネロペは、オデュッセウスが二人だけが知ってる秘密を明かした時、やっと信じた。
20年が経って、オデュッセウスは家に帰った。
一人で、疲れ果てて。でも生きてた。
この物語は、ここで見せたよりもっと感動的でスリリングなんだ。
動画が長くなりすぎないように、たくさんの部分を短くした。
クリストファー・ノーランの『オデュッセイア』は、2026年7月17日にIMAXで公開される。
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