じゃあ、ここから話すね。
これは日本語で、最初から日本で作られたみたいに話すよ。
ぼくは「あなた」に話しかける形でいくね。
ある日だよ。
いつもの日。
家の外を、ぶらぶら歩いてる。
ふと、空を見る。
そしたらね、光がひとつ見える。
「あれ? ひこうきかな?」
そう思った、そのとき。
もうひとつ、光が出る。
「え?」ってなる。
そのあと、すぐだよ。
一分もしない。
光が、どんどん出てくる。
六つ。七つ。
しかもね。
ならび方が、三角。
「ひこうきが、いっしょに飛んでるのかな?」
そう思う。
でも、よく見る。
動いてない。
止まってる。
空の、同じ場所。
その形を見る。
大きさが、わかる。
……町ひとつ分。
その瞬間。
頭に出てくる言葉は、ひとつだけ。
「うちゅうじんだ」
映画で、何度も見たよね。
うちゅうじんが来る話。
だから、すぐ思う。
「もう終わりだ」
「地球が、こわされる」
こわくなる。
体が、かたまる。
家族の顔が、うかぶ。
「最後かも」って思う。
電話したくなる。
「今まで、ありがとう」って言いたくなる。
でも。
しばらくすると。
光が、消える。
全部、消える。
空には、何もない。
「今の、なに?」
「夢?」
でも、ちがう。
たしかに、見た。
人が作ったものじゃない。
人が、知らないもの。
そう思ったら。
ぞっとするよね。
これね。
そうぞうの話じゃない。
ほんとうに、あった話。
名前がある。
「フェニックス・ライト」。
すごいのはね。
見た人が、少しじゃない。
町の人、何千人。
ゆうめいな人も、見た。
同じ町で。
同じ空を。
フェニックス・ライトは、
今でも、なぞのまま。
二十八年たった。
でも、あまり話されない。
なんだかね。
わざと、かくしてるみたい。
「話さない」ってこと自体が、
あやしい。
ぼくは、そう思う。
たぶんね。
知ってる人は、いる。
ほんとうを、知ってる人。
でも、言えない。
えらい人に、止められてる。
「言ったら、たいへんだぞ」
そう言われてる。
もしかしたら。
この動画を、見てるかも。
言いたい。
でも、言えない。
だれかが、見てる気がするから。
今の人間はね。
もう、なれちゃった。
「いつか、うちゅうじんが来る」
「人類は、終わる」
そう思うことに。
でも、ぼくは思う。
あなたも、思ってるかも。
もう来てる。
もう、地球にいる。
いっしょに、生活してる。
それを、かくしてる。
じゃあ、理由を話すね。
「なんで、そう思うのか」。
この映像、見たことあるでしょ。
すごく、広まった。
世界中で。
アメリカの海軍が、出した映像。
戦とうきの、カメラ。
じぶんたちで、取った。
二〇〇四年に、取られた。
でも、出たのは、二〇一七年。
見た人、みんな止まった。
頭が、追いつかない。
「なに、これ?」って。
でもね。
これ、最初は政府じゃない。
もっと前に、もれてた。
うちゅうじんの話をする場所。
そこに、だれかが出した。
でも、みんな言った。
「にせものだ」って。
このときね。
船の名前は、USSニミッツ。
いつもの訓れん中。
新しいレーダーを、ためしてた。
そしたら。
点が、見える。
五つ。六つ。
ありえない速さ。
光みたい。
「こわれてる?」って思う。
直す。
もう一回、見る。
まだ、いる。
「ほんものだ……」
高さは、八万フィート。
そこから。
一気に。
千十五フィート。
一瞬で。
ひこうきはね。
三万六千フィート。
それでも、すごいのに。
これは、むり。
ある日。
二つの戦とうきが飛ぶ。
パイロットの一人が、見る。
海の上。
水が、ぐつぐつ。
「なに、これ?」
その上に。
白い、カプセル。
おかしの、ティックタックみたい。
止まってる。
でも、速い。
近づく。
そしたら。
向こうも、向いてくる。
一瞬、目の前。
次の瞬間。
消えた。
あとで。
赤外線カメラで、取られる。
これが、あの映像。
しかもね。
一本じゃない。
二本ある。
元大統領も、話してる。
うちゅうじんの話が、
広まったきっかけ。
それが、ロズウェル。
一九四七年。
七月八日。
畑に、何か落ちた。
金ぞく。
ゴム。
はくみたいなもの。
軍が来る。
全部、持っていく。
最初は言った。
「UFOだ」って。
でも、すぐ。
「気きゅうです」って。
おかしいよね。
大事な部隊が、
「UFOだ」って言ったのに。
見せない。
何も、見せない。
だから。
今も、聞かれる。
「ほんとうは、なに?」
アメリカだけじゃない。
世界中。
でも、知らされない。
フェニックス・ライトは、
かくせなかった。
何千人も、見たから。
「フレアです」
政府は、言った。
でもね。
フレアは、止まらない。
三角にも、ならない。
うそだって、わかる。
だから、人は聞く。
「うちゅうじんは、なにをしたい?」
そして、二〇二四年。
アーロという組しきが、出した。
六十ページの、報こく。
一九四五年から。
二〇二五年まで。
ぜんぶ、調べた。
答えは。
「証こ、ゼロ」。
なにも、見つからない。
そう書いてある。
でもね。
ぼくは、こう思う。
これこそが。
一番の、うそ。
「ない」って言うことが、
一番、かくしやすい。
じゃあ、もし。
ほんとうに、いるなら。
何をしてる?
何のため?
人を、こわす?
それとも……。
その話は、次でしよう。